小児麻痺の叔父が肝臓ガンで亡くなった時の想い出

病院

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http://www.flickr.com/photos/90642778@N05/23883227710

photo by Presidencia de la República Mexicana

以前『ラスト・ホープ』という医療ドラマがありました。

このドラマを見ていて、ふと、私の母の弟、つまり「叔父」に当たる人のことを思いだしました。生まれた時から小児麻痺で、肝臓がんで亡くなっていった。

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まず始めに

普段、私はテレビを見ることがあまりないのですが、今日はたまたまテレビを付けて見ていました。すると、「ラスト・ホープ」という医療ドラマの最終回の内容が、「家族間の臓器移植」についてというものでした。

例えばですが、腎臓という臓器は人間には二つついています。片方だけでも、体は多少疲れやすくはなりますが、生きていくことは可能です。

「肺」なんかも同じことが言えます。

肝臓は一つしかありませんが、一部分を切り取って移植することが可能です。(ただし、切ること自体にリスクがあります。)

ここで質問です。

あなたは、もし自分の家族にこれらの臓器移植が必要になった場合、移植しないと命に関わる場合、

自分の臓器を差し出す勇気はありますか?

小児麻痺でB型肝炎持ちの叔父

私の叔父、母の弟さんは生まれた時から「小児麻痺」という病気で、左半身が不自由でした。

入退院を繰り返し、時には自分の背中の骨の一部を脚に移植していたりしていたそうです。(この辺の医学的なことはあまり詳しくないので、多少間違っているかもしれません。)

凄く苦労して生きてきた人でした。だからなのか、物凄く人間の出来た人で、親族のみんなからは、

『けんじにいちゃん』

と呼ばれて親しまれていました。実際は、母の弟にも関わらず、母も「けんじにいちゃん」と私達に話をするときには呼んでいたのが、なんだか面白くもありました。

とても真面目で、頭が良く、私達のような甥っ子の面倒もよくみてくれていました。

そんな人間性もあってなのか、幸い友達にも恵まれ、学校で虐められるようなこともなく、沢山の友達に囲まれていたそうです。

漫画やドラマなんかで、小学校の同級生が障碍者の苦手な部分を手伝うような光景も、よくみかけていたそうですよ。

代わりばんこ(交代交代に)仲の良い友達の誰かが隣について、叔父の苦手なこと、例えば重い荷物を持ったりするようなことを手伝ってくれていたそうです。

そんな叔父は、とても現実主義者でもありました。

『自分は障碍者だから、大きな夢を抱いても家族に迷惑をかけるだけ。だから、現実的に生きていく。』

と言って、高校は公立の商業高校に入り、卒業後は税理士の下で働いていました。いわゆる「経理」という仕事です。

大きな稼ぎは無いけど、無難に生きていくことの出来る仕事です。

そんな「コツコツ、努力型」の叔父は、貯金もコツコツとしていました。

当時のお金で5百万円ほど。

年齢はたぶん、私よりも30歳ほど離れているので、もし生きていたとしたら、50代の後半あたりだと思います。

そんな貯金も、自分の父親(母の父でもあり、私のじいちゃんに当たる人)が競艇で作ったサラ金の借金返済の為に全て捧げたそうです。

本当に、人間の出来た人です。

病気は「小児麻痺」だけではなく、母子感染から『B型肝炎』も持っていました。

簡単に説明すると、私の婆ちゃんから私の母を含めた兄弟3人(兄、母、弟)ともがB型肝炎にかかっていました。今ではワクチンがあるので母子感染は防げますが、当時はまだなかったので。

叔父の家族

私の叔父には、右手か左手かは忘れましたが、片方の腕が義手の障碍者の奥さんがいました。

そして、二人の娘がいました。

奥さんは「障碍者」というコンプレックスを強く持った人で、自分で働きに行くことが怖くて出来ない人でした。

だから、私の叔父は障碍者でありながら、専業主婦の身体障碍者の奥さん、小さな娘二人、多くのものを背負って生きてきた人です。

芸能人のような派手なことの出来る人ではなかったけれど、とても強く、人間としてとても尊敬の出来る人でした。

しかし、そんな叔父にも…。

この世は金か

平成不況の煽りで、叔父の賃金はどんどん下がり、労働時間は長くなっていきました。

頑張って働くも、叔父は身体を壊したりして、職を転々とする羽目になりました。

そして遂に、職を失うことになりました。

貯金をどんどん切り崩して生活することを強いられました。もちろん、ばあちゃんや、うちの母も資金援助をしていました。

こので追い打ちのように、

叔父はB型肝炎から肝硬変を起こし、肝臓がんにかかりました。

どんどん無くなっていく貯金。もちろん、保険や障碍者年金もありますが、娘の高校進学などもひかえていた為、そのくらいの金額じゃ足りません。

もう、後がありませんでした。

私はこの時の母の奔走ぶりを見ていたので、子供ながらに、やっぱり世の中は金が無い人間には生き辛い世の中なんだなと思っていました。

やっぱり、「この世は金」か。

そして、とうとう……

叔父の肝臓がんは日に日に酷くなっていきました。

治す方法は、もう肝臓移植しか残っていませんでした。

移植出来る可能性があるのは、なるべく血統の近い親族。肝臓が適合する可能性が一番高いのは血の繋がった親族です。

しかし、実の兄はすでに肝臓がんで先に亡くなっていました。

叔父の母(私のばあちゃん)、叔父の姉(私の母)はB型肝炎持ちなので、切り取ると「劇症肝炎」という病気を起こし、死ぬ可能性が高いので移植手術は行えません。

実の父(私のじいちゃん)は高齢なので、手術に耐えることが出来ないと判断されました。

残っているのは、奥さんと二人の娘。

この時、貧困から奥さんとはあまり仲が良くありませんでした。

そういうのも含め、移植後のリスク、恐怖、様々なことが頭の中で駆け巡ったのではないでしょうか。

誰一人として、移植に手を挙げる人間はいませんでした。

そして、叔父は息を引き取りました。年齢は、まだ40代後半だったと思います。

家族の為に死んでいった叔父

叔父は、自分が死ぬ寸前だろうと、決して自分から臓器移植の話など振りませんでした。たぶん、家族の誰かが自分の臓器を提供すると言っても、貰わなかったんじゃないかな。

叔父は言っていました。

「自分が死んだら、保険金で娘を高校にやれるし、家のローンも払えるし、遺族年金で生活を支えて行くことが出来る。このまま、働けない自分が長生きして、経済的負担をかけるほうが家族に迷惑だ。」

なんだか、自分から死ぬことを望んでいるかのようにも聞こえました。

この世は金じゃない。でも、金が無いばかりに不幸な人生を送る人間もいる。

金が無いばかりに助からない命がある。

金が、金が、金が金が金が金が金が金が金が金が金が金が金が金が金が金が金が金が金が金が金が金が金が金が金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金かえんかいhがいhふぁあえhjへあふへうほべbがhぴhがちあいあえdhっヴぁヴぁsddbヴぁヴぁふぁxvcz!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ラスト・ホープ について

ドラマ、「ラスト・ホープ」を観ていて思ったのです。

「こんなに上手く話が進むわけねぇだろ。」

ラスト・ホープでは、ドラマのメインの登場人物の医師と、父親間の「生体肺移植」がテーマとなっていました。

「親子だったら、移植を承諾するのが当たり前だろ。だから、俺の”肺”を移植して長生きしてくれよ。俺の孫、もっと見てくれよ。」

というような流れだったと思います。

ドラマに文句をつけても仕方が無いのですが、こんなに話が綺麗に進むわきゃあ無いんですよ。もう、バカかと。アホかと。

「臓器移植」というテーマは、もっと複雑なんですよ。切り取ってハイ終わり。というわけにはいかないんですよ。提供臓器が「肺」だけに、すぐに「ハイ!」って。もう、笑えないんですよ。

でも、こうやって話題になってくれるだけで世の中の人からの理解が少しでも高まるので、こういうドラマは必要です。

ただ、ドラマを観ていて少し叔父のことを思い出してしまったので、愚痴らせて下さい。

苦労した人間はそれを乗り越えた時、報われるべきだろ。なんで乗り越えた先々でどんどん壁作ってんだよ。けんじにいちゃんほんとに一生懸命生きてたんだぞ。

何勝手に殺してんだよ。

なんだよ「神様」って。んなもんいるわけねぇだろ。

んなもんがいるとしたら、てめー、贔屓(ひいき)してんじゃねえよ!!

神様とかいうクソヤロー! いるんなら出てこいよ!! 

最後に

「ラスト・ホープ」

日本語で「最後の希望」という意味です。最後の希望が叶わなかった叔父。

あの世なんて信じてない俺だけどさ。なぁ、あんた、あの世でその時のことどう思ってんのさ。

あんたの人生、それだけ苦労してきた人生。本当に幸せだったのかよ。なぁ。

本日はこんなにつまらないブログを読んでくれたみなさん、本当にありがとうございました。

こうやって考えると俺の周り、自分も含めてほんと障碍者ばっかだな。

だいちゃん(∀)

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だいちゃん(∀)

フリーライター・ハイパーメディアブロガー 1級身体障害者 年間500冊ほどの本を読む読書マニア。勉強好きの資格マニア。簿記や法律に強い。 暗い記事も書くけど、なんだかんだで自分の事をスーパー障害者だと思ってる変な人。お笑い好き。 炎上芸人。インターネット上の嫌われ者www

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