『アルジャーノンに花束を』を読んで、知識を得ることの意味を考えてみる

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By: *Yaco*

また昨日に続いて、アルジャーノンに花束をに関連した記事で申し訳ないです。なるべくネタバレを避けて書いていこうとは思いますが、所々、必要な部分だけは本書の内容について触れると思うのでネタバレ要素があります。そこはご了承下さい。

知的障害のある主人公のチャーリィ・ゴードンは母親に捨てられ、父親が死んでからはパン屋さんで住み込みで働いていました。

知的障害を抱えていると、現実世界でもそうですが、イジメの対象になってしまうことがあります。主人公のチャーテリィ・ゴードンもその例外ではなく、パン屋さんでイジメに遭っていました。しかし、本人はそれがイジメだということが分からないのです。だから、どれだけイジメを受けても、

「パン屋さんの人達は、みんな良い人」

と言うのです。私はこの部分を読んで、障害者がみんな純粋で性格が良いと世間的に思われている理由はこういった知的障害者にあるのだな、と思いました。実際、知識が無いということは、それだけ人を疑うということや怒り、憎しみの感情が無い為に純粋で心の優しい子になるケースがあるのでしょう。(知的障害者が、障害者が皆純粋で心が優しいわけではありません。)

しかし、知的障害を治すための手術を受けることで彼は変わっていきます。

手術により、知能を高める為の様々な実験により知能が高くなり知識を得た彼は、今まで見えなかった人間の汚い部分が見えるようになってしまったのです。今まで自分が嫌がらせを受けていたことも知能が高まることで理解出来るようになりました。

彼はそのことで逆に苦しむようになったのです。知能が高くなれば知的障害があったときよりも幸せな生活が送れると思っていたのに。

知識を得るということはそれだけ悩みが増えるということです。

現実世界でも、頭の良い人ほど色々なことを考え、悩んでしまい、ストレスを溜めることが多い印象です。

知識が増えると、知能が高まるとそれだけ人間の汚い部分が見えるようになってしまうのかもしれません。勿論、ただ勉強をしているだけではそうはならないでしょう。様々な本を読み、映画を見て、様々な芸術に触れ、感受性を高めることでそのようになってしまうのだと私は思っています。

現代の日本は未だに学歴社会です。実際に学歴があったほうが生涯収入も平均的に高くなるという統計データも出ています。それはきっと外国でも変わらないでしょう。だから人々は知識を求め、お金に余裕のある家庭は子供の知能に関する部分の教育にお金をかけ、なるべく良い大学に入れようとします。今では崩壊してしまった大企業に就職して一生安泰生活ですが、やはり大企業に就職出来たほうが収入が安定する可能性も高まるので、親はどうにかして子供に知識を蓄えさせ、なるべく良い大学に行かせようとします。

しかし、私は「アルジャーノンに花束を」を読んで、知識を得ることの弊害も感じ取りました。

知識が無ければ見えなかった人間の汚い部分を見ることになった。知識がなければそんなものを見る必要がなかったのに。

知識を必要以上に得てしまった主人公、チャーリィ・ゴードンは彼の面倒を見る研究者とすら話が合わなくなってしまいました。このような現象は現実世界にもあって、私も経験してきたのですが、勉強をしていなかった時の仲間と、勉強をするようになって知識を得て、話が合わなくなったと感じることがありました。それは私をとても悲しい気持ちにさせました。

知識を得るということはただ良いことばかりだけではない。実際、低学歴層よりも高学歴層のほうがコミュニティー障害を抱えている人間は多いです。それは、知識があることによって人間関係によるストレスを低学歴層の人間よりも抱えやすくなっているのでしょう。考えなくても良いことまで考えてしまって。

知識を得るということは素晴らしいことです。文学を読み、音楽を聴き、映画を観て、そして新しい知識を得ることが感動や快感を覚える。人間に知能があるからこそこのようなものを楽しめるのです。動物には無理でしょう。

特に文学を読んで感動することは文章読解力が要求されます。知能が無いと文学で感動することは出来ません。

でも、知能が高くなればなるほど、それだけストレスも感じやすくなるのです。今の日本に鬱病などの精神疾患を抱えた人が増えたのは、単純に労働時間が長すぎる会社が日本には多く、不景気の為に疲弊している人が増えているからということの他に、学歴を求めすぎる日本特有の国の問題もあるのではないでしょうか。

実際、アメリカのエリートは常に精神安定剤を携帯して仕事をしているといいます。アメリカは日本以上の学歴社会ですからね。

知能を得るということは素晴らしいことです。私は新しい知識を得るとワクワクします。でも、知識を得るということには弊害もある。学歴社会にはこの記事に書いてきたような”地雷”が隠れている。

私は、「アルジャーノンに花束を」を読んで、そう感じました。知識を得ることは良いことばかりではない。それでも、人間が生きていく為には、特にこの日本で生きていく為には知識が、知能が必要だ。そのような矛盾を社会全体で抱えている。

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最後に

アルジャーノンに花束を、は日本でもドラマ化された有名な小説です。これを読んでいて「知識とは何か?」という哲学のような答えのない疑問が私の中で浮かび上がってきました。

今の日本は知識のない人間、頭の悪い人間は淘汰されるような世の中です。学歴主義というものは未だに残っています。しかし、知識を得てそれを使う以外にも、何かしらの特技で生きていくことが出来る、そんな世の中が理想の世の中ではないでしょうか?

知識がありすぎるからこそ、人間はストレスが溜まり、精神的にもやられてしまう。

「生きる」ことと「知識」は結びついているようで矛盾した関係にあるのかもしれませんね。

だいちゃん(∀)

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だいちゃん(∀)

フリーライター・ハイパーメディアブロガー 1級身体障害者 年間500冊ほどの本を読む読書マニア。勉強好きの資格マニア。簿記や法律に強い。 暗い記事も書くけど、なんだかんだで自分の事をスーパー障害者だと思ってる変な人。お笑い好き。 炎上芸人。インターネット上の嫌われ者www

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