障害者が元、熊川哲也のバレエ団の女の子に『生きる希望』を貰った話

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バレエ

photo by NWSpec5

私は、はっきり言って金持ち芸術には全く縁のない生活を送って今まで生きてきました。しかし、インターネットの普及により、貧乏人、金持ち、低学歴、高学歴という垣根を越えて、人々が出会う土台がちゃくちゃくと出来上がってきているのではないかと私はこの頃感じています。

私自身、1級身体障害者になりたての頃は、3年間ほど半寝たきり状態で過ごしました。元々アウトドア派だった人間なのですが、家の中から出ることすら困難な状況にまで病状が(ヤブ医者のせいで)悪化していました。

そんな時に、家にいるあいだに少しでも何かの役にたつかも知れないと思って買った、SONYのVAIOノート。

このノートパソコンを片手に、私のインターネット生活が始まりました。

2ch、アメーバブログ、色々とやりましたが、その当時に一番人のログイン数も多かった「mixi」のおかげで、どん底から抜け出すきっかけを貰うことが出来たのです。

http://www.flickr.com/photos/23713037@N07/5713367881

photo by Norio.NAKAYAMA

そのmixiのとある恋愛コミュニティで、とある子の恋愛相談に乗っていました。

数日、mixiのメッセージ機能などで相談にのっていたのですが、すぐに返事が来なくなりました。

その頃は、まぁよくある出逢いや別れだよな、くらいにしか思っていなかったのですが、1年後、その子からmixi経由で連絡が来ました。

もう少しで、恋愛のいざこざが解決しそうだ、ということ。

そして、今まで話し合っていたにも関わらず、マイミク申請をしていなかった私は、その日からその子のマイミクになりました。

どうやらその子はバレエを本格的にやっているらしく、グーグルで検索してみると、トップに名前が出るほど。その業界では有名人なのかな。バレエの世界のことは良くわからないけれど。

そんなことを私は思いながら、その時は特別に気にも止めずに、普通の友達として交流するようになりました。

そんなある日、事件が起きました。

私の自殺未遂です。詳しくはここに書いてあるので省略いたします。

『1級身体障害者』が『自殺』をする為に全国を旅した話 / だい ちゃん | STORYS.JP

その自殺未遂は、2日に1度は病院で5時間治療を受けないと命に関わるのに、それを放棄して車で旅に出る、という方法でした。携帯電話から場所が追跡されないように電源を切って。

しかし、少し気になって携帯電話のメールを開いてしまいました。

そこには友達からの沢山のメールや電話がかかってきていたのですが、その中でも気になったのが、そのバレエダンサーの子からのメールでした。

「束の間の自由。あなたはその間、笑顔でいることが出来ますか?」

普通の精神状態の人が読んでもなんとも思わないような内容かもしれません。しかし、「死ぬな!」「頑張って生きろ!」というような激励よりも、私の心にはこの言葉が一番染み渡りました。

そして、他の友達の説得もあり、私は死なずにすみました。

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後日

その子は普段、東京のバレエ団で活動をしている子なのですが、前々から福岡で公演がある時には、是非、舞台を観に行くという約束をしていました。

その約束を覚えていてくれていたのか、またもやメールが届き、会場の場所を示す文章と共に、

「会場のロビーにチケットを用意しているので、受付で名前を言って貰って下さい。」

という文章が添えられていました。

自殺未遂で心がまだ病んでいる私は、少しでも元気を出したくて、その舞台を観に行くことにしました。約束もしていたことですし。

会場にて

会場に着いてビックリしたのが、会場の規模が2000人は収容できるであろう規模だということ。周りが金持ちそうな人ばかりだということ。

そして、受付がテレビ局のアナウンサーばかりで、募金活動なんかもやっている。

もしかして、これって凄い舞台なの? 私は金持ち芸術のことには疎いので、頭が混乱してしまいました。

どうやら、チケット倍率も凄くてなかなか手に入らない、”超が付くほど有名な日本のバレエ団の公演らしい。そんな凄い舞台に出るような子だったのね……。

(熊川哲也主催のK-バレエカンパニーというバレエ団の公演です。)

そういった場所ではジーパンは禁止なのですが、そんな舞台だとは知らず、小さな劇場でこじんまりとやるようなものだと思っていたので、当然ジーパンに普段着でやってきた私……。周囲から、さぞかし浮いていたことでしょう。

しかし、そうも言っていられません。早速会場内に入って、舞台を観ることにしました。

会場内にて

チケットの番号を確認してみると、S席のど真ん中、一番舞台がよく見える場所のチケットをプレゼントしてもらっていたのです。

私は、この心遣いに舞台前から既に涙が出そうでした。

そして、舞台が始まると、

BGMは生オーケストラ

舞台はセリフ無しで全て生ダンス(バレエ)

セリフの無い舞台なんてみて楽しいわけがない、そう今まで思って生きてきた私は、自分を恥じました。

体中に電気がほとばしるような感覚。感情が高ぶり、オーガズムへと誘うような心地よさ。

そして、そういった感覚とは真逆な、まるで人形劇を見ているようなウキウキ、ワクワクが心の中を満たしていきました。

ありがとう……。ありがとう……。

私は心の中でなんども呟きました。目元は涙で溢れかえっていました。

そんな気持ちのまま、夢のような舞台は終了しました。

舞台終了後

チケットをもらったままではマズイ。なんせ、定価でも12000円はする代物。ヤフーオークションなどで見るとプレミアが付きまくって高騰するようなチケットをタダで貰うわけにはいかない。

そんなことを口実に、その子を舞台終了後、食事へと誘いました。

食事をしながら、私が知らない世界の話を、グローバルな話を、バレエ業界のことを、色々と話してくれて、私の知識欲はどんどん満たされました。

しかし、舞台が終わったばかり。長居させるわけにもいかないので、キリの良いところでお別れをしました。

また、次の舞台を見る約束をして。

その後

その子は日本のバレエ団を辞めてしまったそうです。

しかし、こんなプロモーションビデオを見つけました。

実は、これに出演している「松根花子」さんこそ、僕に「夢」を見せてくれた張本人なのです。

そして、先日、久しぶりにLINEにメールがありました。

今は外国のオペラハウスでバレエをやっているとのこと。良い役も貰えて、充実している、と。

「いつか主演が決まったら、絶対に連絡してね!」

そう私は彼女に告げてLINEのやり取りが終了しました。

ずっと昔から、

「世界で活躍する」

と口癖のように言っていた彼女。今、ちゃくちゃくとそれを現実にしていっている。

夢を追いかけるって、夢をみるだけじゃなくて、こんな風に行動して叶えようとすることが大切なんじゃないかな。

彼女からは沢山のことを学びました。そして、これからも……。

だいちゃん(∀)

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uwasanoaitsu

フリーライター・ハイパーメディアブロガー 1級身体障害者 年間500冊ほどの本を読む読書マニア。勉強好きの資格マニア。簿記や法律に強い。 暗い記事も書くけど、なんだかんだで自分の事をスーパー障害者だと思ってる変な人。お笑い好き。 炎上芸人。インターネット上の嫌われ者www

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